秋アニメ二ついて語る part2
- 2017/11/04
- 09:05
前回(秋アニメについて語る part1)はLercheが制作する作品について語りました。
今日も同じ感じで制作会社の観点から、アニメについて話していきます。
皆さん『SILVER LINK』という会社はご存知ですか??
一度や二度くらい聞いたことのある名前だと思います。
自分の好きなアニメの源流を遡っていった時にSILVER LINLに辿りつく方もいるかもしれませんし、知らないところで意外とお世話になっている会社なんですよね。
では具体的にどのようなアニメを作っているのか。
ひとまず今期放送中の作品から紹介すると、『妹さえいればいい』と『つうかあ』。

はい一瞬でバックキーを押そうとした方がチラホラと。
予め言っておくと、僕はSILVER LINKのことをB級萌えアニメ量産工場と呼んでいるので、
少しでも硬派を気取っている、いえ内容のある作品をストイックに追求し続ける人からすれば、目の敵にしてしかるべき会社だと思います。
ただ僕が言うB級というのは、良い意味でも悪い意味でもB級ということを強調しておきたい。
つまりは低予算、原作スペックの低さに足を引っ張られながらも、押さえるべき点は押さえているので見れる作品になっている。
今期放送中の『妹さえいればいい』で言えばキャラデザがそれに該当するでしょう。

僕はここまでカントクさん(原作絵師)の良さをアニメに残せた作品を知らない。
以前話したことがある気もしますが、僕は中高生の当時『変態王子と笑わない猫』という作品が好きで、アニメ化されたらオタクやめるってくらいの意気込みをもっていた頃がありまして
その変猫が満を持してアニメ化された時に、カントクさんの良さが微塵も感じられないクソ作画に絶望した記憶があります。
悲しくて悲しくて余計にオタクを拗らせて現在に至るわけです。


SILVER LINKはその極めて重要な部分をしっかりと認識していて、『妹さえいればいい』で同じ轍を踏まれることはありませんでした。
たとえ原作のシナリオに多少の臭みがあろうと、キャラデザが香辛料のような役割を果たし、結果ブヒれる萌えアニメとなっているのです。
今期放送中のもう一作品、『つうかあ』に対しても同じことが言えます。
誰も話題にしないアニメですが、特に話が面白いわけでもなく、いやむしろつまらなく、そもそも側車付きのレースに誰が興味持つんだよっていう残念アニメですが
やりたいことは強ち間違ってると思いません。
・バイクに跨る女の子をローアングルから描写するカメラワーク
・体のラインが出るレーシングスーツを着させる意味
・女子高生に機械用語を話させる喜び
要はフェチシズムなんですね。

だから女の子にバイクを運転させる発想自体は正しいのです。
ばくおんみたいなバイクネタ満載の取っつきにくい作品ではなく、もっと萌えに寄せた作品があってよかった。
『つうかあ』はそれを目指したのでしょう。

このように、特別優れた会社とは言えませんが
オタク視点で無難な繋ぎのアニメを提供してくれるSILVER LINK。
「プリズマ☆イリヤ」を見てイリヤちゃんの可愛さに抗えない人
「のんのんびより」を癒しとして生きていた人
「あんハピ♪」や「ステラの魔法」を何故か見ずにはいられなかった人
あるいは「六畳間の侵略者」や「俺がお嬢様学校に庶民サンプルとしてゲッツされた件」といったクソアニメが琴線に触れてしまった人
その様な人達はみな、知らず知らずのうちにこの会社の虜になっているのかもしれませんよ(*^_^*)