2017年夏アニメランキング
- 2017/10/01
- 22:24
あれだけ「不作だ不作だ」と喚き散らしていた今クールですが、蓋を開けてみれば十分に楽しめる良クールだったと思います。
特に今期は最終回で評価を伸ばした作品が多かった気がしますし、その点も踏まえて↓でランキング発表していきます

1位 NEWGAME!!

話26/30 作画27/30 演出19/20 歌19/20 91点
2位 Fate Apocrypha

話24/30 作画25/30 演出17/20 歌17/20 83点
3位 戦姫絶唱シンフォギアAXZ

話21/30 作画25/30 演出17/20 歌19/20 82点
4位 ようこそ実力至上主義の教室へ

話23/30 作画23/30 演出17/20 歌17/20 80点
5位 サクラクエスト

話22/30 作画23/30 演出17/20 歌17/20 79点
6位 ゲーマーズ!

話23/30 作画22/30 演出17/20 歌17/20 79点
7位 アホガール

話24/30 作画20/30 演出17/20 歌17/20 78点
8位 徒然チルドレン

話20/30 作画20/30 演出16/20 歌17/20 73点
今期はダントツで『NEWGAME!!』。
この作品は“日常”という枠を超越して神アニメの領域に踏み込んだ、初めての、いや正確に言えば二つ目の作品です。
日常アニメの定義には人それぞれ意見があると思いますが、僕の中での定義では完全にそれを越えて行ったと思いますね。
簡単に言えば『NEGAME!!』は人の心を動かすだけの力を内在しており、感動を与えてくれる。
最終回の八神コウと青葉ちゃんのやりとりは涙無しには見ることができませんでした。


第二に『NEWGAME!!』はストーリーが停滞しない。
時間軸に沿ってキャラが成長して、新しいキャラが登場して、そしてメインキャラクターも退場していくことがある。
これは良くも悪くも日常アニメの枠組みから脱した内容だと思うんですよね

以上の理由から『NEWGAME!!』のストーリー点にかなりの加点を施し、言わずもがな作画点も高水準でまとまった結果、
神アニメライン(90点)を超える高得点となりました。
この作品は“まんがタイムきらら”の最高峰であり、動画工房の最高傑作ともいえる名作であることに間違いありません!
次にFate Apocrypha。
この作品はまだ終わってないので特に語らなくても良いでしょう。
内容はすかい気がしないこともないですが、A-1クオリティの戦闘シーンでゴリ押ししてる感じ。
3位につけたのは戦姫絶唱シンフォギア。4期にあたるAXZも勢いがあり
この作品を紹介すると、僕もつい1週間前まで見たことがなかったのですが(つまり1週間で4期まで見終えた)
プリキュアとリリカルなのはを足して2で割ったような作品です。
なのはほど重々しくなく、敵キャラと最後に分かり合うといったプロットはプリキュアに近いのかな?
そして水樹奈々様のお歌と、キングレコードが誇る名曲の数々は確実にリリカルなのはを汲んだ流れでありましょう。
歌唱力に定評のある声優を揃え、作曲の方にもElements Gardenの方々を入れていて、歌をテーマとする作品としては最高のクオリティだと思います。
2期から大きく作画が改善され、特に変身シーンへの拘りは並々ならぬ情熱が伝わっくるのも+ポイント。
やはり有名作品には売れるだけの理由があるということで、今期の3位に位置付けた作品でした。

4位には恐らくこのブログを見て下さっていた方からすれば意外な選出の、『ようこそ実力至上主義の教室へ』
放送前から頑なに酷評し、序盤のストーリーで散々馬鹿にし、駄作の刻印を押していた作品がまさかの良アニメライン(80点)超え。
だって“定期テストで高得点をとる”というテーマで、散々引き延ばした結果、
『過去問を入手する』で解決した序盤の平凡なストーリーがここまで持ち直すとは思わないですよ。
無人島生活編が人間関係等を複雑に描いた上、伏線等も丁寧に貼って回収する質の高いストーリーで非常に良かったですね。
この作品も終わり方が凄く良くて、延々と最後までツンデレの“ツン”しか見せなかったヒロインを最後の最後にデレさせて視聴者の心を奪った上に

当の主人公は真っ黒な心の内を晒して、ラスボスなんじゃないかとさえ思わせる奇妙な終わり方をしたのが
この作品にしかないオリジナリティを確立していて、評価に値するのではないかと思いました。

80点ラインを割った5位にランクインしたのは、サクラクエスト。
サクラクエストは“東京で就活に失敗し現実を知った女の子が、とある田舎の町興しに国王として就任する”という
テーマからして非常に面白い作品。
働く女の子シリーズ×北陸の田舎が舞台、となればP.A.WORKSのホームグラウンドも良いところで、誰もが『花咲くいろは』や『SHIROBAKO』に匹敵するようなオリジナルアニメを期待しました。
ところが現実は可もなく不可もなく、並レベルの作品に留まってしまったのです。

これはP.A.WORKS衰退の象徴と捉えられても然るべき体たらくで、二年に一本名作を生み出す記録もとうとう途切れてしまったわけです。
数々の名作を生み出した黄金期には、横手美智子や岡田磨里等のオリジナルアニメに強い脚本と、水島努というこれまた独創性に富んだ監督に恵まれ
更には影で作品を磨き上げた美術監督、東地和生さんの功績がいかに大きかったのか思い知らされました。

サクラクエストとこれまでの働く女の子シリーズの違いが分からない、といった声を何度か耳にしたことがありますが
端的言ってスタッフ陣の顔ぶれからして既に天と地の差がついていたのです。
それでは次の6位『ゲーマーズ』について。
ゲーマーズはつい先週この記事をしたためている時には、4位にランクインしていたほど推していたのですが。
最終回で評価が急落しました・・・
ゲーム同好会所属の5人のメインキャラ間で錯綜する「勘違い」や「すれ違い」をテーマにしたラブコメが面白さの秘訣だったのに
「何なんですかこれ」と滝先生ばりの辛辣な感想しか漏れてこない最終話。
OVAみたいだった!とか番外編だったんだね!とか僕はそうやって納得できなかったので、残念ですが良アニメラインを切って6位まで評価を落としました。

まぁそれでも制作会社が新鋭のパインジャムという所で、元請二作品目だったことを考えると仕方のない部分もあったでしょう。
少なくとも11話まではシナリオの魅せ方も、キャラの描き方も凄く良かったですし、今後の活躍を期待したくなる制作会社でした


残りはショートアニメなので割愛。。。
ということで、今期を総括すると
NEWGAMEを筆頭に、戦闘のfate&シンフォギア、ラノベ枠のよう実、ラブコメ枠のゲーマーズ&徒然チルドレン、ギャグのアホガール等々
非常にバランスのとれたクールだったのではないかと思います。
個人的に前クールの方が満足度は高かったですが、あっちは萌えアニメの偏りが強すぎましたから・・・

2017年 春アニメランキング
今期は人によって見る作品にバラつきがあり、
賭ケグルイやプリンセスプリンシパル、異世界食堂等、自分が見ていないアニメの中にも良作が隠れていそう。
特に僕が後悔したのは「メイドインアビス」を視聴していなかったことですかね。
ゼミで罪深い同期からオタバレされた際に、
先輩の一人から「メイドインアビス見てる?」と聞かれて、涙を堪えながら「見てません!」と答え会話が終了したことがあって。
アニメ好きとして恥ずかしいばかりで、本当に情けなくなりましたよ・・・
こんなことが再び起こらないよう良作へのアンテナをしっかり張り巡らせて、放送前予想のクオリティも上げていかないといけませんね(^_^;)
それでは夏アニメランキングはこのくらいにして、次は急いで秋アニメの放送前予想を書き始めて行こうと思います

ふんす(`ω´)!