来月に水瀬いのりのファンクラブ限定イベントを控えて、いのりん出演アニメの知識を固めておかなければいけないな~
っと考え、GEOに足を運んだところ『心が叫びたがってるんだ』というタイトルに目が留まり視聴することにしました。

ここさけは一般向けとしての側面もあり、がっつりオタク道を突き進む人からすれば少し敬遠しがちな、
少なくとも自分にとってはそのような先入観を抱いていたのですが
実際見てみると、、、
う~~~~ん、これが青春か~~~~~~という青臭い恋愛模様も絡めたストーリーに仕上がっており、
『女性客満足度95%』という宣伝文句にも納得のいく内容でした。
横で見ていた母親が涙を流しながら、「なんであんたは泣かないの?」って言われて返答に困りましたもの。
でも別に内容を全否定しているわけでなく、むしろ終わり方なんて凄く良いなと思いましたよ。(詳しくはネタバレになるので是非視聴してみてください)
さて、そんな『心が叫びたかってるんだ。』の脚本家が岡田磨里さんであることは勿論皆さん知っていると思いますが、
この人が最近自伝本を出版したのはご存知でしょうか??

大好きなP.A.WORKS社長の堀川さんがtwitterにてこの本を紹介されていたため、もともと興味を惹かれていたのですが
ここさけを視聴したのが最終的な決め手となって読んでみることにしたのです。
補足説明として、脚本家岡田磨里さんとは、『true tears』、『とらドラ!』、『花咲くいろは』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』、『心が叫びたがってるんだ。』など数々の名作を手掛けた超超有名な“お話のお姉さん”であり
人間関係を扱った繊細な心情描写や、ドロドロとした人間ドラマを描くのが上手いと評価されてきました。
ではその“ドロドロさ”とはどこに起因するのかというと、岡田磨里の過去にあった。
まさにそのようなことが書き綴られている自伝だったと思います。
読み物として多少誇張した表現はあるかもしれないですが、この過去は強烈と言うか
人間不信な有様や、精神的に病み捻くれては破滅に向かっていくエピソードが濃く描かれていて
闇の深さはそこらのシリアス系()と比べても重々しいくらいw
でもそれを読み進めてしまうところが脚本家としての文章構成スキルなのでしょうし、
上記に挙げたアニメの中でも特にオリジナルストーリーである後者3つは岡田磨里によって作られたのだと
改めて思い知らされるような内容で面白かったです。
この本を読んでからだと、キャラに対する印象も変わる。
あの花だとじんたんに、ここさけだと順と母親の描写に岡田マリーの境遇が重なり、
花咲くいろはもマリーの一声で“箒で空飛ぶ宅配便の女の子”から“温泉街で働く仲居の女の子”に変更されたのはあまりに有名な話。

ちなみに、あの花もここさけも舞台は秩父ですが、岡田磨里も秩父出身です。
更に驚くのが、あの花に登場するじんたん邸は岡田磨里の実家がモデルだったようです笑
そうなった経緯等がまた面白く、詳しくは書籍を手に取ってみてくださいということで、、、
僕の信じたP.A.の代表堀川さんが信じたマリーを信じろ。
最近そのアニメを描いた裏話が結構好きで読んでしまいます。
BD特典のスタッフ談だったり、脚本の自伝だったり、あとはSHIROBAKOで一瞬出てきたドストエフスキーまで手を出してしまいました。
りーちゃんの「これから寝るとこっす、ドストの罪と罰がマジ面白くて・・・」と話す場面を覚えていらっしゃる方はいるだろうか。

SHIROBAKOのスタッフ談にて、この場面は脚本家がドスト好きだから・・・って話を見て、
それなら僕もドストを読もう!と軽く手に取ってみたものの、やはり19世紀のロシア文豪の作品を読むのは一苦労で
結局一作品読むのに二ヶ月ほどかかってしまいました
でもドストに出てくる台詞をりーちゃんが引用していたり、畳み掛けるように話すロシア文学特有の語り口がSHIROBAKOの中にも生きているのかな、と考えてしまったりで
感慨深く作品を読み進めることができましたね。
もう当分ロシア文学に手を出す気なんて更々ありませんが、アニメをより一層楽しむために色々な本を読んでいきたいとは改めて感じました。
はい今日は凄く真面目にブログを書きました。
僕がただの萌え豚で、気持ちの悪い声豚で、救いようのない限界オタクだと思ったら大間違いです。
「キャラが可愛い」だの「声優ガ~」だの話さなくてもアニメ記事を書ける、品格を持ち合わせたオタクだったということですね(-_-)
それでは今日の記事はこのへんにして、おやすみなせ~~~