聲の形
- 2016/10/16
- 20:31
今年の夏は話題の映画が多かったですね。
その中でも特に人気を集めたアニメーションムービーである『君の名は』と『聲の形』は僕も両方見に行きました!
この2作品は不運にも同時期に上映されたという理由だけで比較されることがしばしば。
実際に映画館で聲の形を見終わった時も、「俺は君の名は。の方が好きだな」とかいう話し声が聞こえてきたりもしましたね。
映画を見終わって一番の感想が他作品との比較というのも残念な感性だな、と思ったりもしますが、
とにかく比較されやすいこの二作品。
僕が思い描いていたイメージでは『君の名は』が一般向け、『聲の形』がオタク向けという単純な二項背反関係として捉えてしまっていまいしたが、映画館に何度か足を運んでいると少し違った様子が見えてきました。


聲の形のシアターに入っている客層が意外にもバラエティに富んでいるのです。
勿論君の名はほどではないですよ? それでもオタクアニメ専的なところのある京都アニメ―ションが手掛ける映画に半分くらい若い女性が入っていたら驚きしかないです。
とは言え、オタクの自分や同類の友人達の話を聞いていると、やっぱり君の名はより聲の形の方が良いな、と。

ファンタジーに分類されるであろう「君の名は」は設定や話の展開に穴が目立ちましたし、そこが雰囲気は良かったとしか評価できない原因なのだと思います。
一般的には勢いで盛り上げた方が受けが良かったりもして難しい所でもありますが。

一方オタクが絶賛する聲の形に関してとても良いなと思ったのは、
主人公将也とヒロイン硝子の関係性。
障害という肉体的な原因から耳の聞こえない硝子に目が行きがちですが、
将也の方も人間不信から精神的に他者の声に耳を塞いでしまうという話であり
精神的に“聲”の聞こえない将也が硝子と出会い、最終的には勇気を出して耳から手を離すというシーンが
ストーリー的にも演出的にも凄く良くて感動しました。


具体的にこのキャラがどうだとかいう話はtwitterの方で言いつくしたので敢えてここにも書くことはしません。
とにかく期待通りの出来を披露してくれた『聲の形』という作品には感謝の意も込めて円盤を是非購入したいところです。
加えて聖地巡礼も見栄えしそうなカットが多かったので是非行ってみたいですね。
(大垣市は大阪から日帰りで行けなくもないですし)

